床

床の間・床飾

床とは座敷において掛物や香合・花入などを飾る場所のことです。茶室には必ず床が設けられており、客は席入りすると床の前に進み床の荘付けを拝見します。床は形による名称、位置による名称、大きさによる名称などに分類されています。

掛物

床の間に掛ける軸のこと。茶席の中では最も尊ばれるものです。軸は亭主からのメッセージであり茶会のテーマを表しています。文字を書いたものは「一行物」「横物」、文字と絵が書かれた「画賛」があります。
当店では軸の意味をお調べいたします。(難読な場合有料となりますご了承ください。)また、軸の表具等受け賜っております。

香合

香を入れる蓋つきの器。炭手前の際、炭斗に仕組みます。炭手前を省く場合は、床に紙釜敷か帛紗の上にのせて飾ります。炉用には練香を入れるために陶磁器製のものが用いられ、風炉用には香木を入れるために木地・漆器が用いられます。また炉・風炉両方に用いられるものに、貝や堆朱等の香合があります。

花入

茶席に飾る茶花を入れる器。素材には金属・磁器・陶器・竹籠等があります。中釘や床柱の花釘に掛ける「掛花入」、床の天井や落掛などから吊るす「吊花入」、床に置く「置花入」があります。