野外でお茶を点てることを野点といいます。風が運ぶ自然の息吹を肌に感じながらお茶を嗜む。四季のある日本ならではの贅沢ではないでしょうか。
抹茶を点てる為の道具を収めたものを御所籠といいます。お茶碗や茶筅など野点で必要な道具をまとめ、風の向くままに歩き出してみてはいかがでしょうか。
野点では湯を沸かす際、炉が無いため風炉を用います。野外で湯を沸かし茶をいただくと凛とした気持ちになれます。写真の風炉は信楽焼の四方風炉で味わいのある色味が気に入っています。
一般にはヤカンやケトルと呼ばれていますが、茶の湯では鉄で出来た鉄瓶・銀で出来た銀瓶等を用います。使い込む度に表情が変わり、道具を愛でる喜びを楽しめます。